普段自分には無価値感があると考える人はあまりいないと思いますが,行動を見ると無価値感から来ているものが多くあります。
「自分には無価値感がある」ことを自覚してないと,やな思いをする原因,うまくいかない原因が分からず,いつまでたっても同じところに留まったままということにもなりかねません。
自覚しやすい特長
- 人の目が気になる
- 何事にも自信がない
- 人の集まりが苦手
- 何かをしてもらった時,ありがとう」よりも 「申し訳ない」と思う
このような状態は,ずっと経験するので何とかしたいと悩んでいる人も多いと思いますし,自分には価値がないなあと自分を責めることもあるかもしれません。
もう少し分かりにくい状態は
- 自慢する
- 相手をいい気分にさせる
- 優しくされることに抵抗がある
- 仕事を抱え込む
ちょっと無価値感とは関係なさそうですね。
自分には価値がないと思っているから,逆に自慢して自分を大きく見せようとしたり,相手のことを優先したり,人に頼みごとができなかったりします。
スキルを身につけようとする
新しいことを学んだり,習い事をするのは一般的にとても良いことのように思います。
意識も高く将来のことも考え,前向き。
無価値感からは真逆のようです。
でもこれは要注意で,「なぜスキルを身につける必要があるのか」を自分の内面を見ていく必要があります。
どうして?
今の自分ではダメだ,もっともっと人より知識や技術をつけないと。
自分が本当にやりたいことをすれば,より良くなるんじゃないか・・
などなど。
今の自分を十分と認めることができず,根底に自信のなさがあり,不足感を見えなくするために,もっともっとと自分の外に鎧を着けようとします。
この状態で何かを学びに行くと,これまでと同じように内容が習得できなかったり,他の人が優秀だったり,また人と比較して無価値感を体験します。
どこに行っても,何をしても価値がないと思っている通りの現実を,また体験する。
この繰り返し。
自分のやりたいことを探すのもそうです。
無価値感のある状態では,何も見つけられないし,始めることもできません。
人の幸せが喜べない
例えば,友達に彼氏ができた,結婚した,こどもができた。
もし自分に彼氏もいない時,心の底から喜べますか?
なんとなく,おいて行かれた,自分には何もないという思いは湧いてこないでしょうか。
自分より上の人が,仕事がうまいったり,大きな収入を得たり,どんどん良くなっていくのは,他人事なので全く気になりませんが,自分と同じくらいの人,自分より下と思っていた人が良くなっていくと,なかなか喜べない,応援できないものです。
お金や地位を得ることで,人として成長していったような,自分が後ろへおいて行かれたような。
対等にしゃべれず,卑屈になっていくかもしれません。
そんな思いの原因は無価値感にあります。
自分に自信があって,他人は他人と思えれば,一緒に喜ぶこともできるし応援したり,今までと同じように接することができます。
さらに無価値感があると嫉妬心まで出てきます。
お金が入らない
これはよく言われることです。
一見,無価値感と豊かさは関係ないように思えますが,無価値感があるといくら努力しても豊かになれません。
同じ能力でも,自信のない人には仕事を依頼したくないし,報酬も多く払いたくありませんよね。
心の底から,自分は存在するだけで価値があると思えると,働かなくてもお金が入ってくる。
逆に価値がないと思っていると,その通りにお金のない状態を体験する。
自分の経済状態と自信がないかの関係を,よく見てみるといいですね。
もう一つお金の話。
すごくいい投資話があったとします。
例えば,100万円が100倍になる。
この情報を躊躇なく友達に教えられる人,教えられない人がいると思います。
友達はお金に余裕があるので300万円投資できます。
でもあなたが払えるのは100万円。
この情報を教えてしまうと,友達の方が圧倒的に豊かになってしまいます。
それでも,友達に教えられますか?
ここでも無価値感がないかのテストができますね。